iOSデバイスを測定器に!
今回はiOSデバイス(iPhone等)を音響測定器の代わりにする、測定用Lightning端子付マイクを買ってみましたっ!

ソレがコチラっ!!



MicWという中華ブランドの、i437LというClass2 測定マイクっ!(日本の代理店は、Mi7というPresonas製品等の代理店もされている会社様が取り扱いされています)
驚く程小さいんですが、性能はイカ程か?!
という事で、今回簡単な検証をしてみましたっ!

まずこのマイクだけで、相対値による音響測定は可能なんですが、絶対値になる音圧は、このままでは測定する事が出来ません。(そのマイク個体の電圧感度の記載は、個別の物が付属しているんですが、測定前の校正も出来ないので、手取り早く音響校正器を使う方が早い?!)
また、もちろん相対値であっても、音響測定用のiOSアプリは必須になります。
今回使用するアプリは、いつもiOS用測定器として使っている、Six Digital社のAudioToolsというアプリを使います。(こちらは、Six Digital製品やMiniDSP製品の取り扱いもされている、J.TESORI様が国内代理店をされていますが、アプリ購入はAPP Storeから…)
興味のある方は、APP Storeで「AudioTools」を検索してみて下さい。
*相対値/絶対値と言っても分かり辛いと思いますが、相対値とは、周波数特性等、各音量差がどのくらいあるか?を測る事で、絶対値とは、今出ている音量が幾つなのか?を測る事です。

先述の通り、正確な音圧を測定する為には、音響校正器が必要で、このマイク用の純正校正器もMi7(代理店)様で用意されているのですが、コレが結構お高い物なので、私が常に使用している校正器に適合させる為のアダプタを、今回京都市左京区にある「奥村金属工業所」様に、製作して頂きました。(マイクの先に差さっている真鍮製の帽子みたいなのがそのアダプタで、使用する校正器は小野測器製のSC2120Aという、1/2インチマイク用の音響校正器!)



このアダプタと校正器を使い、カプセル内の音圧を、iOSアプリ内でキャリブレーションする事で、正確な音圧レベルを測る事が出来るようになります。
(ちなみに今回のマイクに付属していた感度表が22.1PA/FSと記載で、アプリ上+13dBを入力する事で規定値になったんですが、22.1PA/FSを計算すると-26.8878dB/FSになるので、このアプリとiPhoneの組合せで、凡そ+40dBのゲインがある?!という事でしょうか?詳しくは分かりません。誰か教せ〜て?!)

ちなみにiPhone6plusとiPhoneXの組合せで、それぞれアプリに入力するゲインが微妙に違うので、音圧を測るなら、一度は校正しないとダメかなぁ〜?!(ちなみにiPod touch第5世代は認識しませんでした)

まぁややこしい事は置いておいて、今回このマイク用の物とは別に、他数種類のマイク用アダプタも、奥村金属様に合わせて製作をお願いし、使える測定用マイクが増えました。(^_^)

さぁコレで準備が整ったんで、測定を始めたいと思います。

対象になる音響システムは、当AMP店舗BGM音響調整のアンテナショップでもある、古川理髪院さま!!
こちらのお店には、10年以上前から散髪で通っているんですが、当初店主さんから日本一BGMの音がイイお店にしたいっ!!との変態的な要望から、出来るだけ費用は掛けずに、それでも贅沢な機材を利口に調達しながら、時間を掛けて少しづつバージョンアップを繰り返し、現状かなりのレベルまで来ているので、日本一とまでは言わないまでも、かなり音的には頑張っている!?という散髪屋さんっ!!

先日散髪に伺った際に、少し音が気になって、若干触ったんですが、今回このマイクの検証もしたいので協力をお願いし、そのついでに、再調整を施しました!!
店主さんからは、「かなり聴き易くなったし、今まで聴こえなかった音が聴こえる!やっぱり音響調整は必要!!」と再認識頂いた様子!気に入って下さっていれば、何よりですっ!

どちらにしても、こんな散髪屋さんが近くにある私達は、すごく幸せです!!

さてマイクの検証ですが、音圧レベルについては、誤差の範囲に収まっているので、特に問題ナシっ!!



続いて周波数特性はどうかっ?!



コチラも、いつも使っているEarthWorks製M30測定マイクと比較すると、低域が少し盛り上がって出ますが、250Hz辺りから上は、多少バラツキはあるものの、これも誤差の範囲っ!!
後は耐久性で、特性と感度のズレがどうなるか?!ですが、何度か使ってみて、時々確認するまでは分からない?!
もし耐久性他に問題が見つかれば、またレポートしますネ!?

しかしながら、コレは使えるかも?!
(正確な音圧レベルの測定が必要で無ければ、校正器もアダプタも必要無いですしネ?!)

iPhoneやiPod Touch,iPad等のiOSデバイスと、このマイクだけで、簡単な音響測定が出来てしまうし、この小さなマイクだけを常に鞄に忍ばせておけば、いざっという時に、簡単な確認が出来るのは、とっても心強いっ!!(オーディオインターフェイスも、マイクケーブルも何も必要ありません!)

てな訳で、¥19,800-(特注アダプタ他アプリ代等は除く)の出費で、簡単な音響測定器を手にする事が可能なこのマイク!!
高いと見るか?安いと見るか?は、あなた次第っ!!

ちなみにイヤホンマイク端子に接続する、i436Lという機種も同ブランドから出ているみたいですが、iPhoneやスマホの場合、イヤホンマイク端子は、通話主体の設計で、低音がカットされていると聞いた事があるので、安全を鑑みてi437LというLightning端子の方を選択しましたが、もしかしたら、マイクは同じ特性の物で、Lightningモデルにしたから低域が盛り上がって出るのかも?!(どちらにしても最近のiOSデバイスは、イヤホンマイク端子の無い物が多いので、選択肢的にはLightningモデルにされる人の方が多いと思うのですが…)

未検証なので保証はしませんが、Android端末で使用する場合は、このような変換コネクタ(Lightning→Micro USBやType C変換)と何がしかのアプリを用意すれば、使えるかも?!

ちょっとした物で、iOSデバイスやスマホが音響測定器に変身する?!という話題でしたっ!!
| 音響職人 | 匠の道具 | 13:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
iTestMicという測定用マイク購入!
簡易測定器(iPad用のアプリでAudioTool)用の測定マイク、「iTestMic」というのを購入した。



マイク本体はとってもコンパクト!(長さは実測で14cm程)
マイクヘッドは1/2インチなので、普通騒音計達と同じです。(マイクキャリブレータが使用出来ます)
マイクから生えているドックケーブルが40cm程なので、iPadを持ち歩くのにも不自由さは否めなそう?!
やっぱり、iPhoneやiPodTouchをマイクにブラ下げて使う感じになるのでしょうか?!
そうなるとiPadのセットが無くても、iPhoneが少し本格的な簡易測定器になってくれます。
だんだんと小さくなっていく測定器の最終形っ!!
この小さなマイクとドック→Lightningアダプタ+iPhoneで、ちょっとした簡易音響測定が出来てしまう事に驚きです。
価格は¥30,000-+消費税と送料!! 劇安という程安価では無いにしろ、有料アプリ¥1,700-とこのマイクで、この機能が手に入るなら決して高くは無いと思いますヨ!!



今回のバージョンからマイクのお尻に、こんなスマホのUSBコネクタが付いたようです。
ちなみに、ここに電源をつなげばiPhoneやiPadも充電出来るようです。
ドックケーブルが40cmなのは、ファンタム電源も送らないといけないし!?との事でしたが、ここへ電源をつなぐ事を前提に、せめて1〜2mのドック延長ケーブルオプションが出れば、とっても使い易くなると思うのですが、S6Dさん如何でしょうか?




 
| 音響職人 | 匠の道具 | 14:09 | comments(1) | trackbacks(0) |
PCのリモコン。

常々映画館の音響調整をする際、劇場内に測定用マイクをセットして、映写室にある機材を操作しながら調整を施す訳で、どうしても、映写室と劇場内にマイクケーブルを通さなければならない。

簡単に通線出来る劇場に於いては、負担になる事は少ないが、どうしても通線に手間取って、時間を浪費する事も少なくない現状がある。

そこで、ワイヤレスシステム(すなわちワイヤレスマイク)を使って調整してはどうか?!と短絡的に考えた事もあるが、さすがに特性的にも無理があるだろうと実施した事もない・・・。

最近、RDPやらVNCやらアルファベット3文字の技術を耳にする事はあったが、何の事やらサッパリ分からなかったが、どうやら、PCをリモコンする技術のようである事を知った!(今さら・・・?!)

そこで、前述のワイヤレス化の夢が一気に加速っ!!

PCをPCでリモコンするのもしかりだが、先日iPadなるタブレットを購入したではないかっ!!

という訳でAppleStoreで、「リモートデスクトップ」を検索っ!!
結構な数のアプリが出ているようだが、まずはMacでもWindowsでも動作する物! 次にレスポンスが良さそうな物! という事で「SplashTop2」というアプリを試す事にする。 (ちなみにこのアプリ、私がダウンロードした時は85円だったが、今は450円するらしい・・・)

まずは、同じネットワーク内にあるPCのリモコンがiPadで出来るとの事なので、WiFiルーターを使って、リモコンしたいPCを同一ネットワーク上にぶら下げなくてはならない。



一応上記のような、使ってないルーターが、たまたま家にあったので、これで実験っ!!

PC2台とiPadを、このルーターにぶら下げる。



リモコンしたいPCにも、常駐するアプリをインストール!!
するとすると、iPadでこの「SplashTop2」を立ち上げたら、MacとWindows両方のPCを認識したでは無いかっ!!(当たり前か!?)



MacとiPadをつないだらこんな感じに・・・。
Macの方が画面が大きい?!(横長)なので、両サイドは少し切れてしまうが、測定用ソフトを動かすには充分な大きさと、解像度がある。(こんな事をする予定だったなら、RetinaディスプレイのiPadにしとけば良かったと、ちょっと後悔・・・)



WindowsとiPadをつなだらこんな感じに・・・。
こちらは、PC画面とぴったりサイズで表示!!(なんだが、iPadにWindowsの画面が張り付いている事自体に、違和感をおぼえるのは私だけだろうか・・・?!)



もちろん、WiFi上でぶら下がったシステムなので、このPC達とiPadの間はワイヤレスである。

Macと測定用マイク(オーディオインタフェイス)は劇場内に置いて、映写室にはWindowsPCを置いて音響システムに接続しておけば(PC達のこの間は有線で接続になる)、自分はiPadを持って、自由に動き回れるのである。(すなわち、劇場内から映写室に通線する必要が全く無いのである)

このアプリ、同一ネットワーク上にあるPCをiPadやiPhoneでリモートする物らしいのだが、追加のアドオンを使うと、同一ネットワーク上に無いPCをもリモートする事が出来るらしい・・・。

そうなると映画館さんの方に測定機材をそれぞれ設置してもらい、私は自宅からiPadを使って調整する事も可能になるかも?!と、夢は膨らむばかりである。

| 音響職人 | 匠の道具 | 21:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
新音響調整セット 5。

新音響調整セットの最終回ですっ!

最後は一番気になる音圧レベルの検証ですっ!!

ここで、このセットが測定器になれるか?!計測器のまま終るのか?!の分かれ道です。

最初にボリュームを固定したオーディオインターフェイスを使い、マイクの校正器を使って、測定マイクのキャリブレーションを行います。(このマイクに、この信号を入力したらこの値になるハズ?!という、数値をiPadのアプリに入力します)
ECM-8000のマイク受音部は1/2インチ仕様のハズで、校正器にも1/2インチアダプタを付けていますが、なんかガタガタしてキッチリ収まらないのが気がかりですが、取り合えず数値を入力っ!!
これで、マイクの感度は合ったハズ?!(騒音計モードに変えると、ちゃんとした入力した数値で表示されています)

ここから我が家のシアターで、センターchからピンクノイズを85dBの音量で出力させてみる。(もちろん、いつも使っている騒音計で、これも一応キャリブレーションもして確認します)
同じマイク校正器で校正したハズのiPad上では81.5dBと出る。
う〜ん、これは何故?? 気を取り直してサブウーファーを・・・。
こちらも騒音計では91dBなのだが、iPad上では87.5dB!?
何故かキッチリ3.5dB足りない?! 何故なんだろう???
iPadのレベルキャリブレーション上は、dBAでの値でしか入力出来ないのが原因なのだろうか?!(校正に使う1kHzの信号レベルは、dBAでもdBCでも変わらないと思っているので、そんな事は無いハズ?!)


iPadのアプリには、なんだか意味不明な設定があるので、何か間違っているのか?!未だ私には理解出来てないのだが、騒音計で計った値と同じになるように、iPadのキャリブレーション画面にあるTrimを調整しろっ!みたいな事がアプリのinfo(英語)にも書いてあるので、納得のいかないまま書いてある通りにやれば、一応サブウーファーでもフルレンジでも騒音計と同じ値を示すようになったので、取り合えずOKとしよう!!(下の画像はサブウーファー出力時のものです)
ちなみに右側の騒音計はiPadの画面です。(こんな遊び心もあったりします)



これなら、測定器として使えそうだっ!!

後は、この機材達がジャンジャン活躍してくれたら、と願うばかりである。

| 音響職人 | 匠の道具 | 11:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
新音響調整セット 4。

いつもの事ながら、測定器の話は技術的になってくるので、ややこしいかも知れませんが、あともう少しお付き合い下さいマセ。

まず最初に、今回の調整セットは絶対値を計測する測定器を目指している。

ちょっと良く分からないと思うが、今まで使っていたSmaartというPCのアプリは、隣の周波数と比べて何dB高いとか低いとか、ある信号と測定マイクで受音した信号の差分をを見たりする計測器であった。(いわゆる相対値であった)
それで私の場合、音圧(騒音)レベル(これは比較対照する物では無いので絶対値である)を計測する時は、騒音計を使って正確な値を設定出来るようにしていた。(Smaartというアプリでも、SPLレベルは表示させる事が出来るのだが、あくまでもバンドレベルを積算した値のような気がして、騒音計の値とズレが生じる事が多かったので、あまり信用していなかった)

しかし、今回のAudioToolsというアプリには、C-weightやA-weightのフィルター特性を持った騒音計らしき物が用意されているので、コレなら使えるかも?!と勝手に思っていて、騒音計は持って行かない予定なので、このセットは測定器になってもらわないと困るのである。

そこで、一番最初にしないといけない事は、オーディオインターフェイスのマイク入力を固定しなくてはならない。(当たり前だが、この手の物はマイクプリアンプなので、入力感度を調整するボリュームが付いている訳だが、コレが動いてしまうと、音圧レベルの表示まで動いてしまうので困る訳である)
そこで、いつもお世話になっている、H社のU氏に相談っ!!(半固定ボリュームに交換しときましょか?!というアッサリとした回答っ! 早速改造してもらう為に持って行く事に・・・)



前から見るとこんな感じに・・・。



これで機材的には、ほぼ完成っ!!

これからが本番の検証タ〜イムッ!!

まずは、周波数特性から・・・。



マイクもだいたい同じ位置の同じ環境で、iPadとSmaartで比較しています。
マイクは今回ノミネートされたECM-8000がiPadチームっ! Smaartチームは以前から使用しているEarthWorksのM30でございますっ!



ほぼ同じ感じで見えていますが、気になる所を二点押さえておきます。
まぁマイクやインターフェイスも違うので、このぐらいの誤差は想定内です。(なにより、こんなグラフの出方をするっ!?という事を知る事が一番重要です)

周波数特性は、まずまず及第点っ!!
次は一番気になる音圧レベルの検証でございますっ!!

続きは次回へ・・・。

| 音響職人 | 匠の道具 | 17:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
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