<< 測定マイクのいろいろ − 2 | main | ドライブアングリー >>
測定マイクのいろいろ − 1

さぁ~て、測定マイクのいろいろについて、始めたいと思います。(ちょっと技術的な表現もあるかも知れませんので、質問のある方はコメントをジャンジャン入れて下さい)

まず今回購入したマイクは、EarthWorks社製のM30というモデルが5本と、Behringer社製のECM8000というモデルが5本です。

何故そんなにマイクを購入しなければならないかは?!前の記事も参考になさって下さい。

まずはそれぞれのSpec表でございます。
Behringer製のECM8000は、実売価格¥3,800-程で購入出来る割と安価な測定用の無指向性コンデンサマイクです。



それに対し、EarthWorks製のM30は定価¥110,000-のマイクなので、値引きがあってもコレ1本でECM8000が20本は買えるんじゃ無いだろうか?!と思える程、私にとっては高価なマイクです。(一応調整業として営む為には最低限コレぐらいの物を使ってないと信用されないと個人的には思っています)



こちらは、1本1本に実測しただろうデータシートが添付されています。(その辺りが価格差なんだろうと思います)

そこでこのグラフに於ける補足説明を・・・。

どちらもフラットな特性なんだろう?!と思わせたいグラフなんですが、ECM8000のスペックに記載されているグラフの上下1目盛は5dBなのに対し、M30は3dBなので、それだけでも結構違います。(M30の5目盛とECM8000の3目盛が同じという訳です)
それとM30は1kHzから上の帯域を詳しく表示させているのに対し、ECMは20Hz〜20kHzのオールバンドをLog/Octスケールでグラフにしています。
メーカー間で測定方法や基準を明確にしているか?!否か?!といった所ですが、そんな事を読み取って判断しています。(プロの方達は、ただグラフが真っ直ぐなのを見て手放しで選んでいる訳ではありません)

これだけの情報なら、M30の方が正確で、高価だけの事はあると締めくくれそうですが、M30ですら1本1本に実測データが添付されているという事は、逆に言うと実際に個体差があるかも?!と確認している訳で、それが実際の現場に於いてどのくらい影響があるのか?!というのも気になったりしませんか??(もちろん誤差の大きい物は不良品として出荷ベースから外される訳で、全数チェックされているだけでも安心感は高いです。 補足的にマッチドペアで売っている物は同じ特性の物を選んで、高価なケースに収められ割高で販売される訳です)
ただ、そんな細かい事を気にするのは私だけかも知れません・・・。
しかしながら高価なマイクを1本持っていれば良いとは限らない訳です。

と言う訳で、次回に続く・・・。

| 音響職人 | 音響調整って何?! | 11:49 | comments(3) | trackbacks(0) |
工業製品に限らず品質チェックのハードルが高いほど高価になり、その製品の信頼できる部分が明確に見えてくるように思います。目に見えないものを定量化する測定器具においてその点の見極めと出荷精度は重要であると考えます。

もっとも、誤差や特性を把握してそれを補正したり平均化する知識技量があれば問題なく扱えるのかもしれませんし、使いこなせないと高価なマイクももったいない…。自身のECM8000が初期不良だったこともあり、安いものには安いなりの理由すなわち品質チェック行程の簡略化が価格の大きな差になっているように思います。

私が以前に写真で食べていたころは安いアマチュア用カメラでレンズは古いマニュアルフォーカス。クライアントからは怪訝な目で見られたものですが、カメラやレンズの特性や機能を把握したうえでのチョイスなので何も問題なくお取引できていました。でも一般の方からの引き受けのときはフラッグシップ機じゃないと見た目に頼りないのか不安を与えることもあり、そのたびにカメラやレンズの特性を把握するようにしていました。ファインダーの倍率や視野率が違うだけで仕事に影響が出てしまうので、機材ごとの差を把握するんです。映写機材(映写機、レンズ、電源、映写窓、スクリーン)も数値化できる項目は限られていますが結果として映し出される映像には大きな違いがありますし…。

マイクにおいてもそれぞれの違いや性能の「読み方」をしっかり把握し、操らないといけないようですね。円高で個人輸入M30が5万円ほどで買えてしまうので、1台…欲しいですねえ(+o+)ECM8000は素人目に見てホームオーディオ測定には各種ゲインや測定条件をきちんと揃えれば2本あれば実用に足ると感じていますがEarthWorksには憧れます。
| tsukiyono | 2012/01/08 12:49 AM |

そうですネ!? 価格差は性能差だけじゃない!という所でしょうか?!
素材や高級感といった性能とはある意味関係無い部分や、生産量(供給量)といった所も価格にハネ返って来るので、一概に高い安いと判断する訳にいきませんよネ?!
カメラの例えと同じように、仕事で使う道具か?!趣味で使う道具か?!で、私の場合はEarthWorksのM30辺りが仕事で使ってユーザーに安心してもらえる許容範囲の物なんじゃ〜?!と考えています。
ECM8000をメインのマイクとして使っていて、『こんなので大丈夫?!』と不安を与えるぐらいなら、いくら性能に違いが無くてもマズイんじゃ〜?!と考えているからです。
もちろんユーザーと人間関係が出来ていて、仕事の結果として満足して『これでイイ!!』と、おっしゃって頂けるなら、何を使おうと全然アリだと思いますが・・・。
| 音響職人 | 2012/01/08 3:11 PM |

まったく同感です。趣味か仕事か、不安を与えるか否か。結果良ければ全てヨシ…とはいかない心理面のフォローもショーバイには大切^^;
| tsukiyono | 2012/01/09 1:38 AM |










http://info.amp-kyoto.com/trackback/412
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

このページの先頭へ