測定マイクのいろいろ − 3

前置きが長かったが、ここからグラフを見ながら検証!!(実は、ここまで来るとグラフを見せるだけなので、ツラツラ前置きした?!(^^;)

まずは高価なマイクの方から・・・。
何故なら、1本1本の添付データと実測データとを合わせて検証出来るからである。

では1本目、シリアルNo4019Eから。



2010/12/21にデータが採られたとの事。これだけ結構古い?!(在庫余りだったのだろうか?!)



直上のグラフは20Hz〜20kHzまで、オールバンドのLog/Octで示しているので、上のデータシートの1kHzの位置が違うので見方に注意が必要だが、なんとなく同じ感じ??!
ちなみに、いつも通り画像修正出来ないように実際のPC画面を撮影しているので、歪みは勘弁下さい。

続いて2本目、シリアルNo6521E。



こちらは2011/9/26にデータが採られている。



続いて3本目、シリアルNo6862E。



こちらは2011/10/27にデータが採られている。



続いて4本目、シリアルNo6865E。



こちらも2011/10/27にデータが採られているので、同じロッドか?!



最後に5本目、シリアルNo6522E。



こちらは2本目とシリアルも1番違いで同じ2011/9/26なので、間違い無く同じロッドと思われる。



全帯域に於いて、±1.5dB以内の誤差はマイクによって有りそうである。
結局高価なマイクなら誤差が著しく少ない!という訳でも無い気がして来る。

続いては、Behringer製のECM8000を検証して行きたい。

| 音響職人 | 音響調整って何?! | 13:03 | comments(4) | trackbacks(0) |
測定マイクのいろいろ − 4

さぁ~て、続いてはBehringer製ECM8000の特性を検証!!
M30と違いはあるのか?!(あまりにあったら使い物にならないので困るのだが・・・)

一応こちらが、外箱に記載されている周波数特性のグラフである。
以前このマイクのユーザーの一人に見せてもらった時は、このグラフも1目盛が10dBぐらいで、一直線だった事を憶えているが、最近は最もらしいグラフが書かれているようだ。



さて、1本目から実測データを見てみよう!!



低域も高域もEarthWorksのM30と比べると、少し早めにロールオフするぐらいで、中間域での特性は結構フラットに近いが、M30との一番の違いは感度で、9dB近く低いので注意が必要そうである。

続いてに2〜4本目を検証!!







高域に若干癖のある個体も出て来たが(4本目?!)、感度のバラつきに少し注意すれば、全然使えそうである。

まぁ想像通りの結果で、個体差はあるものの、特性的にはコンデンサーマイクなので、そんなに激しく違いがある訳でも無い!!(ただ、高価なマイクと比べてしまうと、明らかに誤差は大きい!?)

耐久性は分からないが、新品時の特性だけ見ればECM8000でも十分に高品位な調整が出来そうである。

と、これぐらいの所は確認しておかないと実際の仕事では使えない!!

| 音響職人 | 音響調整って何?! | 16:51 | comments(2) | trackbacks(0) |
測定マイクのいろいろ − 5

最後に、ここまで検証して来たので、今まで使っていた480Mという測定マイク(dbxブランドの物だが、実はEarthWorks製で、OEM生産されていたモデルである)は如何な物だったのだろうか?!と気になっていたので検証してみる・・・。(最近映画館様で調整後の音確認をする際、高域が大人しくなった気もしていたので・・・、もしそれが正解なら(私の聴き方が合っていれば)マイク自体の高域の特性は上がっているハズである)
余談だが、このマイク達に付いていたスペックシートもEarthWorksの物と全く同じ物で、同じ測定した人のサインが入っていた。(現在dbxブランドの物は生産完了になっている)






やはり思っていた通り、高域に向かって若干だがマイクの特性が上がっている。
実はコンデンサマイクが経年劣化して来ると、特性的には高域が少し上がる傾向にあるのは?!と思っていたのだが、何故そうなるか?!等、技術的には知らないので、何とも言えなかった。 やっぱりそうなの?! 詳しい方、教えて下さいナ!!
それはそうと、コレも感度が結構低かったんだぁ~!?

続いて、壊れていると思っていた480M×2本も検証してみる。





なぁ〜んだ!壊れて無いじゃん!!

結構落としたりスタンド毎倒したり,ブツケたりで、壊したとばかり思っていたのだが・・・。
これも予備としては使えそう?!

な〜んか!?勿体無い気もして、捨てられないでいると、調整用マイクが一気に増えた気がして来た。 (^^;

という訳で、マイク検証はお終い!!

細かな突込みは勘弁下さい!(質問は歓迎します!!)

最後に大切なノウハウの一つとして、調整用コンデンサマイクの管理というのも忘れてはならない!
(そこまで含めて全てがノウハウだと思っている・・・)
せっかく高価なマイクを買っても管理が酷いと、すぐにカビが生えたりして壊してしまう・・・。
最低でもケースに収納する際にはシリカゲル等の乾燥剤を入れるだけで無く、定期的に交換するぐらいはして欲しい。
今回スーパードライなる強力?!な除湿剤と、紙の湿度計を買って一緒にケースに収めるようにした。(一応の目安にはなるだろう?!)
本来ならデシケーターボックス(カメラレンズ等を収納する除湿箱)等あれば尚良いのだが、結局持ち出して使う事がほとんどなので、簡易に除湿剤の方を選択している。
予備のマイクも増えたので保管用に一つ購入しても良いのだが、置く場所も考えないと・・・。

| 音響職人 | 音響調整って何?! | 11:49 | comments(1) | trackbacks(0) |
調整マイクのいろいろ − 締括り

専門的な用語も多かったので、ちょっと分かり辛かったでしょうか??

何かにつけ調整するに当たり、自分が使っている測定機材を知る!というのは、とても大切な事です。

音響で言えば調整する方法も、とても大切です。
実際の音を聴くというのも、大切な事ですが、何処にある音を今から測定するこのマイクで捕まえると上手く行きそうだ!とイメージ出来ていれば、実際に音を聴けなくても上手く行く事が多いです。
もちろん思わぬ所からの反射音があったりもするので、聴いて確認出来るなら絶対に聴くべきですが・・・。
無作為にマイクを置いて調整したとすれば、やっぱり無作為な音になってしまいます。(たまたま上手く行くケースも稀にありますが・・・)
ほとんどのケースで、実際に調整する以前の準備や心構え,イメージトレーニングで、上手く行くか?!行かないか?!が決まってしまうと言っても過言ではありません。(あくまで経験上・・・)

調整するに当たって、どんな音にしたいか?!をユーザーに尋ねてからでないと、何も始められない!なんて事を言う輩もおられますが、素人さんにそんな事を言っても、良い音にしてくれ!と言われるだけです。
気が利いたユーザーなら、『原音に忠実に再生出来ている音にしてくれ!』とか言われます。
上記のような質問をされる方は、この返しにどんな返答をされるのでしょうか??(良い音の定義すら曖昧ですし・・・)
高価なカーコンポのデッキで自身が調整したと言われる方のEQを見せてもらうと、ほとんどのバンドが真ん中より上がっている事が多いです。(結局ボリュームを上げているのと、さほど変わらない?!)低音と高音が少し上がった感じかナ!?

私の場合は、取り合えず有無を言わせずフラットな音を聴いて頂いた後に、細かな要望を伺います。(もう少し女性ボーカルが綺麗に聴こえて欲しい等、割と具体的な表現で・・・)

まずそこにある機材をどう使うか?!という事を考えて、現場の様子を見て感じて、イメージしながら自分が良く知る調整機材のマイクを置くのです。(この位置で大方決まってしまうと言っても過言ではありません) もちろん、そこにあるシステムだけでは何ともならないケースもあります。(調整する物が無いシステムなど・・・)
喫茶店やバー,ラウンジ等でも、調整出来る機材が設置されているケースなんて、ほとんどありません。
物理的に足りない物や簡単にでも調整出来る機材を設置して、良い音を聴いてみませんか?!
決して高価な機材では無く・・・。 ある物を使いながら・・・。
今年は、そんな事を提案しながら活動して、音響調整業としての地位を確立したい!!と思い新年早々に、この記事を選んだ次第です。

長々このシリーズにお付き合い頂き有難うございました!!

| 音響職人 | 音響調整って何?! | 10:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
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